うつ病で意志の弱い人間が行動する方法

うつ病

寝たきりのうつ病患者が動けるようになった秘密

福原です。

今回のテーマですが、

『意志の弱い人間が行動する方法』

です。

今回の話は、確実に人生の進む方向を変えてくれる
話になると確信しています。

それは、私の人生をうつ病の地獄から
救ってくれた方法だからです。

起き上がることも出来ず、ただ寝ていただけの私が
普通に生活でき、あなたにこうやってお話をする
ことが出来るようになるきっかけとなったことです。

この話を私が知らなかったら、恐らくですが
まだベッドの上で寝たままの生活を送っています。

それほどのインパクトがある話になっていますので
よく聞くようにしてください。

あなたの身体も心も、私と同じように
劇的に変化し、行動できるようになる
と信じています。

では、始めます。

意志の力

「私は、意志が弱いんです。
何も決められないし、
何もできないし…」

という人の話を聞いたことがあるでしょうか。

まさに私のことなのです。

私は意志が弱いです。

本当に弱いと思います。

でも、世の中には意志が強く見える人もいます。
行動力があって、決定が早く、リーダーシップもあって…

うらやましいです。
私もそうなりたいと思います。

が、

実は彼らは「意志が強く見えている」だけ、
だとしたらあなたはどう思うでしょうか。

意志の力は弱くて当然

その話も後ほどしていくのですが、
まず、覚えておいて欲しいのは、

■私たちは意志の力が弱い

という事実です。

「朝起きれないんです」

「毎日英語の勉強をすると決めたのに辞めてしまいました」

「半年分のジムのチケットを買ったのに3週間で
行くのをやめて、もう3ヶ月も行ってません…」

などなど、意志の弱さを感じさせる話が
あなたにもあると思います。

そう、

私たちは意志の力は弱いのです。

まず、それを事実として受け入れて欲しいと思います。

コップの底に貯まった水

私は意志の力は『コップの底に貯まった水』
のように考えています。

コップにほんの少しだけ入っているイメージです。
それが意志の力なのです。

つまり、

■意志の力は始めから少ない

のです。

なので、私たちが考えないといけないのは、

「どうやったら意志の力は強くなるのか?」

ではなくて、

「この少ない意志の力をどうやって
効率よく使い、行動していくのか?」

ということなのです。

配られたカードで勝負する

ポーカーというトランプゲームをご存知でしょうか。

あなたの手元には5枚のカードが配られます。

配られたカードを見ると、、、
なんともショボイカードしかありません。

バラバラです。
全然そろっていません。

でも、あなたは、配られたカードで
勝負をするしかないのです。

「これカードがショボイからもう一回配りなおして!」

というのは、あなたの人生では通用しません。

今あるカードで勝負をする必要があります。

現状を悔やんでもしょうがない

「あの人は健康なのに、私は身体が悪い、
不公平だ、許せない、どうしてこうなったのか、、」

いろいろな思いがあるのはわかります。

私も他の人と比べてダメになってしまった自分を
かなり責めて、他の人も責めて、憎んで
どうしようもない時間を過ごしていたのですが、

今のあなたに配られたカードはそれなので
仕方が無いのです。

でも大丈夫です。

今持っているカードは交換できます。

あなたがいらないものを捨てて、欲しいカードを
引いてくる方法をこれからお話していくので
まずはリラックスして話を聞いて欲しいのですが、

意志の力は弱い、ということをまずは理解して
おいてください。

意志の力は減っていく

さて、ここからは少し『意志の力』とはどんなもの
なのかをお話していきたいのですが、

意志の力の特徴としては、

「すぐに減る」

というものがあります。

そう、

コップの底のほうにチョロっとしかない意志の力は
放っておくとガンガン減っていきます。

コップの底には穴が開いているのです。
どんどん意志の力がこぼれていっています。

意志の力というのはつまり
「よし、やるぞ!」
という思いなのですが、

例えば、いい話を聞いたり、いい本を読んだりして

「よし、私もがんばろう!」

と思っても、ちょっとテレビを見たり、
食事を食べたりしているうちにその気が無くなって
気が付いたら布団で寝ていて、結局何もしなかった
ということが「たくさん」あると思うのですが、

私は山のようにそんな経験があるので
あなたにもあると勝手に思っていますが…

意志の力は、すぐになくなるものなのです。

意志の力を奪い取るもの

では、なぜ意志の力が減ってしまうのかというと

『意志の力を奪い取るもの』

が私たちの周りにたくさんあるから、なのです。

『意志の力を奪い取るもの』は、例えば、

・寝不足
・食べ過ぎ
・テレビのニュース
・人から聞かされる他人の悪口

などなど、たくさんあるのですが、

意志の力を減らさないためには、これらの原因を
避ける必要があります。

最高の時間は『朝』

そうは言っても、普通に生活していれば、
ニュースも目に入ってきますし
近所の人や会社の同僚も話しかけてくるでしょうし
なかなかそれらを避けるというのも難しいものです。

では、どうすれば意志の力を減らさないで
済むのかというと、

■朝に行う

ことが大切になってきます。

意志の力は、あなたが起きた瞬間に
最も多く存在します。

それでもコップの底のほうに
ちょっとしかありません。

意志の力がなくならないうちに
大切な事を行動するのです。

意志の力を奪い取る原因に出会うよりも先に
まずは意志の力を大事なことに使ってしまう、
ということです。

大事なことは朝に行う

「大切なことは朝にやりましょうね」

という話を繰り返しお話してきましたが、
大切なことは、

・意志の力が残っている朝のうちに行動する

ということです。

朝のうちであれば、まだ残っている
意志の力によって行動できます。

でも、もしあなたが

「朝は時間がないから、今日仕事から帰ってからやろう」

と思ったならば、その時点でアウトです。

仕事から帰ってきて、疲れた身体と頭で
大切なことをやろうと思っても

「よし、やろう…だけど
お腹すいたからまずご飯を食べて…

よし、やろう…だけど
眠いから、ちょっと横になって…

よし、起きた…やろう、
おっと風呂に入らないと…

ふぅさっぱりした、
よし、やろう、、、あっ、

もうこんな時間か。
寝ないと明日の仕事がつらいな…」

結局寝てしまいます。
私は何度も寝ました。

そして三日坊主です。

どんなに力強く「オレはやる!」と決心しても
疲れた身体で行うことはほぼ不可能です。

なので、元気な朝のうちに行う必要があります。

早起きする

「でも、福原さん、
朝は忙しいんですよ。
起きてから家を出るまでに30分しか時間がないし…」

そうですよね、わかります。

私もサラリーマン時代は朝が全然だめで
家でぼーっとしていたら遅刻しそうな
時間になって急いで家を飛び出したことが
何度もあるので、わかります、

わかりますが、、

早起きしてください。

そうしないと、大切なことを行う時間はできないです。

どうしたら早起きできるかの話は
また次回以降にお話していきますので、
楽しみにしていて欲しいのですが、
まずは、

『朝の時間を作る必要がある』

ことは理解しておいてください。

そうしないと、今の生活が続いていくだけです。

人間は今の生活で行っていることは
30年後でも同じように行なっています。

そこから脱出するためには、朝の時間を確保して
最も多く意志の力がある状態で、最も大切なことを
行うようにする必要があります。

しんどいです、面倒くさいです、寝ていたいです。

それは私も同じなのですが、人生を今よりも変えて
いくためには、少し頑張る必要があります。

21日間

さて、ちょっと厳しい感じの話が続きましたので
ここであなたにいいお知らせがあります。

それは、

「21日間続けると簡単になる」

という話です。

なんでもそうなのですが、あることを21日間続けると
それを行うのが「当たり前」の状態になり
何の苦も無くできるようになるのです。

つまり、『習慣』になるのです。

■『習慣』とは、無意識のうちに行っていること

なのですが、

あなたの今の生活も『習慣』の集まりです。

・朝起きたらまずテレビをつける

・朝ごはんはパンとコーヒー

・お風呂から上がったらまず髪を乾かす

などなど、無意識のうちに毎日繰り返して
いることがあると思います。

それは、これまでに21日間以上ずっと
続けてきたからです。

なので、特に苦労もなく、
当たり前にやっているのです。

例えば、あなたが毎朝、パンとコーヒー
食べているとします。

あなたは寝ぼけていても、頭がぼーっとしていても
無意識のうちにコーヒーのためにお湯を沸かして
コーヒーを入れて、

トースターでパンを焼いて
冷蔵庫から取り出したバターを塗ってお皿に置き
机の上に持って行って「ぱくぱく」と食べると思います。

毎朝、

「あれ?今日はお米だっけ、パンだっけ?
パンには何を塗るんだっけ?」

などと悩まないと思います。

『習慣』になっているので苦労しないのです。

これを「明日からご飯とみそ汁にしてください」
無理やり変えさせたらどうなるでしょうか?

まずお米を炊き忘れます。

前の日にお米を研いでタイマーでご飯を炊く
『習慣』がないからです。

でもなんとか苦労しながら、失敗しながら
21日間続けたら、それからは当たり前のように
朝ごはんはご飯とみそ汁になります。

その習慣が身についたら、今度は、もし寝る前に
炊飯ジャーのタイマーをセットし忘れたら
気になってしょうがなくて
寝ていても起きるようになります。

『習慣』とは、やらなかったら
気持ちが悪い状態になることです。

朝歯を磨かないで出かけたら?
靴下をはかずに靴をはいたら?

気持ち悪いと思います。
『習慣』とは違う状態になっているからです。

ここでは、

■『21日間続けたら楽になる』

ということを覚えておいて欲しいと思います。

あなたには朝のうちに、
『大切なことを行う習慣』
を手に入れて欲しいと思っています。

そのためには、少し大変な21日間が待っていますが
それを乗り越えたら完全に『楽』になります。

『無意識』で『自動的に』『寝ぼけていても』
行えるようになるので安心しておいて欲しいと思います。

イメージの力

そうはいっても、つらいことはやりたくないと
思いますので、あなたにもっと楽に習慣を
身につけてもらう方法をお話します。

それは、『イメージの力』を使う方法です。

人間はイメージできることは行動できます。

頭で想像できたことは大体はできてしまうのです。

例えば、

「一番近いお店に行って
500mlのペットボトルの水を買ってくる」

というのはイメージできるでしょうか?

できると思います。

(歩けない方はごめんなさいね。
誰かに水をお願いする所を
イメージしてみてください)

では、

「バングラディシュまで移動して
シュンドルボンで異性をナンパする」

はどうでしょうか?

・・・

「『シュンドルボン』って何やねん!」

という声が聞こえてきそうですが、

イメージできましたでしょうか。。。

無理だと思います。

シュンドルボンがわからないし、
ナンパって言われても何語を話せば
いいのか、私もわかりません。

そもそもどうやって移動するのか
想像できないかもしれません。

あ、シュンドルボンには特に意味が無いので
気にせず話を聞いていてください。

朝起きるイメージ

では、あなたには朝早く起きて欲しいので
ここで「朝起きるイメージ」をやってもらいます。

イメージするときのポイントですが、

■超具体的にする

ということです。

いつも朝の8時に起きている人が

「よし、私は明日の朝7時に起きます!」

と宣言しても起きれないと思います。

『超具体的』と言うのはこのくらい具体的に、です。

「まず、夜の11時に布団に入って、
右手で目覚まし時計を取って、

朝の7時にタイマーをセットして、
タイマーのスイッチを人差し指でONにして
枕の右ナナメ上30cmの所に置いて寝る。

朝7時に目覚ましが鳴ったら
右手で目覚まし時計を持って
スイッチを人差し指でOFFにして
すぐに左手で掛け布団をどけて

まず右足からベッドの横に足を置いて
両足で立って、

右に向いて、窓の方に3歩歩いて
カーテンを開けて陽の光を浴びて
それから・・・」

・・・

「面倒くさいわ!」

と思うでしょうが、ここまで具体的に
イメージしないと行動できるところまで
行かないのです。

「あー、空港に行って、適当にそこらでチケット
買って…何円なのかは知らないけど、それで
なんかゲートをくぐればいいんじゃない?
金属探知機の。

それで飛行機に乗ったら、ほら、
バングラディシュにつくよ、たぶん」

・・・

つかないと思います。

もっと具体的に、どこでチケットを買うのか、とか
どの飛行場に何時までに行くのか、とか事前に
分かっていないと出発できないのです。

朝起きるのも同じです。

「なんか頑張ったら起きれるよ、大丈夫!」

という言葉ほど信用できないものはありません。

どのように寝て、どのように起きるのかを
『超具体的』に決めておかないといけないのです。

完璧にやらない

そうは言っても、すぐに完璧にできるわけでは
ないと思います。

ヒントとしては『完璧にやらない』ということです。

とりあえずやってみるようにしてください。
点数としては30点くらいから始めていいです。

「まずは目覚ましを7時にセットする」

からでいいのです。

初日から全部完璧にできるものではありません。

徐々に変化していくしかないのです。

習慣を変えるには時間がかかります。
21日間かかるのです。

なので、「明日から7時に起きないと!」と焦らずに
一つづつできるようになっていきましょう。

実はそれが習慣を変える時に最も大事なことなのです。

『少しづつ、でも確実に変える』です。

では、今回の宿題です。

■宿題■

■宿題1

寝る時間を決める

「明日早起きしてください」の前に、まずは、

『今日、何時に寝なければいけないのか』

を考えてください。

明日の朝はいつもと同じ時間に起きていいのですが
そのためには何時に寝る必要があるのかを考えてください。

■宿題2

寝るまでの行動をイメージする

何時までに風呂に入って
何時までに電気を消して布団に入る…

ということをイメージしてみてください。

ポイントは「超具体的に」です。

・電気のスイッチを消すのは右手
・布団には右足から入る

くらいまで具体的にしてください。

一連の作業ができたら
それを最低でも3回繰り返してください。

繰り返すことで行動しやすくなります。

■宿題3

実際に行う

今晩、できなければ明日の晩、実際に
イメージ通りに寝てください。

イメージしたことでそのことが
実行しやすくなることを確認してみてください。

宿題は以上です。

小学生のようにやる

「まるで小学生のやることみたいですね」

と思われそうなのですが、実際そうです。

子供に教えるようなことこそが、実は
大切なことなのだと思います。

子供の頃に、よい習慣を身につける方法を
教わっていたら、今の苦労はないのだと思います。

それを大人になった今、あなたの人生を良い方向に
変えていくために行う必要があるのです。

そして、毎日コツコツやるためには
まずは簡単なところから始める必要があります。

「劇的に人生を変えたい!」

と思う気持ちもわかりますが、それには
猛烈なストレスを乗り越える必要があります。

そして多くの人はストレスに耐えられずに
ギブアップしていくのです。

なので私は、

・なんとなーく始められて
・なんとなーく続けられて
・ちょっと時間はかかる、けど
・『確実に変化できる方法』

をあなたに教えようと思います。

劇的な変化は、元気でやる気がある人向けです。

私は元気もない、やる気もない状態からのスタート
でしたから、他の方法を試すしかなかったのです。

その方法をお話できるところまで
ようやくきましたので、これからも
あなたに伝えていきたいと思います。

・・・

ここまで聞いてくださいまして、ありがとうございました。
次回も、あなたの習慣を変える方法を話していきますので
楽しみに待っていてください。

コメント

  1. なかむらひかる より:

    すごく面白くて、でも鋭いと思いました。
    意志、やる気は少ないもので、 たくさんあれば解決するのではない
    というのも深いと思います。

  2. ハダサ より:

    ありがとうございます!かつて、重症鬱病で入退院を繰り返し、寝ているしかすべがなかった、廃人同様の私でしたが、病気をよくしよう!と、治らなくても構わない、兎に角、良くしよう。そう自発的に決めた、その時から、段々と、スンナリとは行かなかったけど、独り 格闘しただけの 手応えは 現在感じております。されど、まだまた未熟者。学びながら、鍛えていきたいですね。前向いて、生きてます。後ろ振り返るのは、死にぎわになってから。

  3. 長谷川 健 より:

    とてもためになりました。
    最近僕も意志の弱さについて、少し悩んでいた所だったので
    すごく勉強になりました。ありがとうございました。