こんにちは、福原です、
今回の話では、あなたが「やりたくないなぁ」と
思っていることをできるようになってもらいます。
・・・
私が病気で苦しんでいた時には毎日、いろんな
悩みを持っていました。
・出かけたら倒れるんじゃないか
・人にあったら文句を言われるんじゃないか
・誰も助けてくれないんじゃないか
・一生、このままなんじゃないか…
・・・
あなたもいろんな悩みがあると思います。
そして、その悩みが大きければ大きいほど
行動がとれなくなっていくと思います。
「もし出かけて、倒れたらいやだから、、
今日はずっと寝ていよう。
そうだ、仕方ないんだ、それしかないんだ…」
と私も何度も考えてきたのですが、
実際にはこれでは困ることが多いです。
外に出ないと病院にも行けませんし
一人暮らしだと食べものがなくなります。
なので、どうしても行動を起こす必要が
あるのですが、「よし、やろう!」という
気持ちを邪魔するものがあります。
それは『恐怖』です。
■恐怖とはなにか?
これから『恐怖』とは何かを話していこうと
思うのですが、恐怖とは何かを知ることで、
「あなたがなぜ行動ができないのか」が
理解できるようになります。
また「行動するためにはどうしたらいいのか?」も
同時に理解できるようになります。
布団をかぶってブルブルと震えて
どうなるかわからない未来を怖がって
何も出来ない状態から抜け出したいのであれば
ちゃんと話を聞いて欲しいのですが、
■恐怖=守ろうとする本能
私たち人間は、生き延びるために
いろんな本能を持っています。
例えば、食欲。
食べないと死んでしまいますからね。
それと睡眠欲。
眠らないと疲れがたまってしまいますからね。
それらと同じように、人間には自分を
守ろうとする本能があります。
それが『危険から身を守る本能』です。
■暗闇の中で襲われる…
私たちの祖先、大昔の人間たちは、ジャングルの
ようなところで生活していたことがあります。
その時代に、真っ暗な森を歩いていたとします。
突然、後ろから「ガサッ」という音がしました。
その時に「やばい、何かいる!」と反応をする
必要があります。
なぜかというと、音を立てたのは『人食いトラ』
かもしれないからです。
のんびりしていたらすぐに食べられてしまいます。
そして逃げる準備のために、体全体に力を入れて
心臓をバクバクと動かして、集中して音を聞き
後を振り向き目を「カッ」と見開いて
何がいるのかを見ようとするのです。
これらは『恐怖』を感じたから起こる反応です。
でも実際にはまだトラを見たわけではありません。
「もしかしたらトラに食べられるかもしれない」
という想像を働かせて、自分の命を守ろうと
しているのです。
■恐怖の妄想
つまり人間は『まだ経験していない恐怖を妄想する』
という本能を持っているのです。
危険を感じなくて「あー平気だよ」と思っていたら
殺されるかもしれないからです。
この『妄想』の本能があったからこそ
私たちの祖先は生き延びてきたのですが、
今の時代にはこの本能が邪魔になっています。
現代の生活では、人食いトラや毒ヘビに襲われる
という恐怖を味わうことはないです。
■『もしも症候群』
そうは言っても、やっぱりたくさんの恐怖や
不安を感じることがあると思います。
・もしもあの人に文句を言われたらどうしよう
・もしも先生に理解されなかったらどうしよう
・もしも会社をクビになったらどうしよう
もしも、もしも、もしも…
これを私は『もしも症候群』と呼んでいるのですが
「もしも~だったらどうしよう」に飲み込まれて
結局何も行動できないでいる人が多いです。
■オバケを見てみる
さて、ここでちょっと子供の頃を思い出してみてください。
暗いところに『オバケ』がいると思って
いませんでしたか?
「あの押入れの中にはオバケがいるんだぞ。
今度悪い事したら押入れに閉じ込めるぞ!」
と大人に脅されたかもしれません。
そして押入れにいるオバケを想像して
押入れを開けることなく、ビクビクして
いたことはありませんか?
でももし、その押入れの扉を勇気を出して
開けたらどうでしょうか?
・・・
実際にはオバケはいないんだ、ということが
分かると思います。
オバケを見ないようにするとその怖さは
大きくなっていきますが、実際に押入れを
開けてみてみると「なーんだいないのか」と
安心できると思います。
■大人もオバケが怖い
あなたも子供の頃はオバケが怖かったかもしれません。
「でも私も大きくなりましたから
オバケなんて大丈夫ですよ」
と言うかもしれませんが、実際には
『見えないオバケ』に怖がっているのです。
「もし、あの人に文句を言われたらどうしよう…」
というのがそうなのですが、まだ文句は
いわれていません。
「文句をいわれたら」というのは
「押入れにオバケがいたら…」というのと同じく
確認をしていないことに怖がっているだけです。
大人でも『見えないオバケ』に怖がっています。
そして、怖いから行動しないようにしているのです。
■勇気を持ってオバケを見てみる
押入れの中のオバケを怖がって見ないように
していたら、本当に居るように思えてきて
すごく怖くなるものです。
大人でも「もしも~だったら…」という妄想を
ずっと持っていたら、本当にそうなると思えてきて
イヤになっていきます。
なので、あなたには実際に押入れの扉を開けて
「オバケなんていなかった」と気付いて欲しいと
思います。
これからお話するエクササイズを行うことで
ブルブルと震える子供から、
行動できる大人に成長することができます。
今のまま布団の中で頭を抱えていたら
明日からもずっと怖がり続ける人生が
続いてきます。
今日、このエクササイズを行うことで
あなたの心から恐怖のオバケが消えていきます。
そして実際にあなたの足で
前に進むことができるのです。
ですので必ず行うようにしてください。
■オバケを見つめるエクササイズ■
■1.紙とペンを用意する
このエクササイズは紙に文字を書いてもらいます。
なので必ず紙とペンを用意してください。
紙は何でもいいですが、出来れば大きな
ものがいいです。
■2.恐怖をすべて書く(3分)
あなたがいま感じている恐怖、不安、イヤなことを
紙に書いていってください。
例えば次のようなことです。
お金が無くなるんじゃないか
裏切られるんじゃないか
誰も助けてくれないんじゃないか
症状が治らないんじゃないか
保険が出ないんじゃないか
支払いができないんじゃないか
結婚できないんじゃないか
便秘で困っている
交通事故にあうんじゃないか
・・・
思いつくすべての恐怖を書きこんでください。
上の例は、私が以前書いたものです。
あなたに今やってもらっていることは
私も自分で行なっているエクササイズです。
私自身で試して効果を確認していますので
安心してやってください。
■3.受け入れる
書きだした恐怖を見ながら
「これは起こりうることだ」
とつぶやいて、受け入れてみてください。
「いやだ、こうはなりたくない!」
と思う気持ちも分かりますが、今は
エクササイズとして、試しに
「そういえば、確かにこうなっても
おかしくはないな、、」
と冷静に受け入れてみてください。
私の場合は、書き出したことのほとんどは
自分で経験したことがありましたので
「確かに起こりうるな」と受け入れられました。
■4.最低最悪の状況を想像する
書きだした恐怖の中で、最も怖いことを1つ選び
起こりうる範囲で、最低最悪の状況を考えてください。
私の昔の例を書きますと、
「身体が動かなくなって、ベッドから出れなくなって
仕事もできないし、誰も訪ねてこないし、
眠れないし、そこに泥棒に入られて、携帯が盗まれて
連絡ができなくて、保険屋さんもこなくて
パソコンも壊れて、ネットにつながらなくて、
一人でずっと横になって過ごす…」
という目も当てられない状況を
想像しました。
ここでのポイントですが「ちょっと楽しく」考えて
見てください。
ちょっといたずらっ子な作家さんになって
「もっと悲惨にならないかな?」
「まだ甘いな、もっと底辺があるはずだ」
と遊び半分でやってみてください。
悲惨な顔をしながらやらないでくださいね。
気分が落ち込んでしまうと思いますので。
■5.生き延びられるか?
最低最悪の状況になったとして、その状況でも
生き延びることができるか?と考えてみてください。
今の日本の保護システムは凄いものがありまして
最低限の生活は保証されています。
またすべてのプライドを捨てて、誰かの
世話になることもできるかも知れません。
それらをフルに活用してでもいいので
『生き延びられるか?』を考えてみてください。
私の場合は、書きだしたことはすでに経験
していましたので、もう一回同じことが
起きてもうまくやり過ごせる、と思いました。
あなたはどう思いましたか?
■6.何を自分が学ぶことができるか?を考える
恐怖のオバケを見つめてもらいました。
次に「じゃぁ、どうしたらいいかな?」
を考えてみてください。
例を出すので、いま分からなくても安心していて
欲しいのですが、例えば『人と話すのが怖い』
という恐怖があったとします。
———-
恐怖:
人と話すのが怖い
最低最悪の状態:
その人と話したら、ののしられて馬鹿にされて
蹴飛ばされてつば吐きかけられて
二度と来るな!と言われる
どうしたらいいか:
そんな人とは付き合わない方が自分のため
新しい人を見つければいい
———-
こんな感じで、対処方法を考えてみてください。
以下にこのエクササイズを行なって私が
考えた「こうしたらいいかな?」の例です。
・不安の原因から遠ざかる
将来の不安を思っても何もいいことはないので考えない
・健康を保つ努力を行う
トレーニングをする、サプリメントを飲む、散歩をする
睡眠を7時間はとる、ストレスを排除する方法を勉強する
・考えすぎない
泥棒とか、携帯壊れるとか、事故に遭うとか
考えすぎないようにする。
一応対策をたてたらあとは忘れることにする
・助けてくれる人を探しておく
本当に困ったときは連絡をする。
大体助けてくれるので遠慮しないようにする。
あくまで例ですので、私の考えに
引きづられないようにしてください。
あなたが考えだしたものはすべて正解ですので
あなたの考えを重要視するようにしてください。
私の考えの中に、役に立ちそうなものがあれば
もちろんそれを使ってもらってかまいません。
・・・
エクササイズは以上です。
実際にやってみていかがだったでしょうか?
恐怖を書きだしてそれを見つめる、という
小さな行動が、これから一生のあなたの
行動を変えていくことになります。
では、今日の宿題です。
■宿題■
■1.オバケを見つめるエクササイズを実際に行う
これだけです。
10分くらいで出来ると思いますので
まずは1回やっておいてください。
・・・
普段の生活で、「私はこれが怖い」ということを
真面目に考えることはないと思います。
いままでやったことがないことをやることで
新しい思考回路が回り始めて、今までの落ち込んだ
気持ちから抜け出すきっかけになります。
ですのでぜひエクササイズを行うように
してください。
コメント
いいオバケの話でした。福原さんは鬱のドン底で死にたい、あるいは、その様な行為を行った事はありますか?私は何度かあります。鬱のドン底もオバケですか?
この辺りを読むと、過去の私が分かるかと思います。
http://fukuharahiroshi.com/udpblog/%E3%81%86%E3%81%A4%E7%97%85/%E8%87%AA%E5%B7%B1%E7%B4%B9%E4%BB%8B/