あいつは許さない…

こんにちは、福原です、

今回の話は、

「あいつ、ぶっころしてやる！」

という思いがある人へのお話です。

「毎日が幸せ～ハッピ～ラッキ～♪」

という人は聞かなくてもいいです。

ここ数日の間、ずっと次のような思いを
持っている人だけ聞いて下さい。

「クソ上司がめちゃくちゃいいやがって」

「親がひどい事を言ってくる」

「近所のやつがうるさくてうるさくて」

「〇〇（あなたの嫌いな人）のことを思うと
イライラして怒って怒ってしょうがない！！！」

・・・

さて、あなたはいま誰かに対して
怒っていますか？

どのくらい怒っていますか？

怒りの度合いがMAXの人は、その怒りを
半分、いや、20点くらいまでは小さくする
方法を話していきますので、そのまま
聞いていてください。

・・・

さて、お釈迦様の言葉に
次のようなものがあります。

『誰かに怒りを抱くことは
怒りを相手にぶつけるために
焼けた炭を持っているようなものだ』

怒っているときは、相手に対して
何とかしてやりかえしたり
言い返したりしようとします。

でも、その結果として、『焼けた炭』を
自分で持ち続けてしまうので、あなた自身が
大やけどをして苦しむことになるのです。

怒りには、良い面もあります。

まず、あなたがいやなことを教えてくれます。
怒りの力があるからこそ、行動できて
あなたがやりたいことができることもあります。

でも、多くの場合は、あなたが
一人で傷つくだけなのです。

あなたが苦しんでも、相手は
ケロッとしているのです。

苦しむだけ損なのです。

なので、相手に対して怒りの気持ちを
持ち続けることはあまりおすすめしません。

怒りを手放して楽になりたいのならば
続きの話を聞いていてください。

・・・

さて、これからどうしたら怒りを手放して
楽になれるか、という話をしていきます。

まず最初に、ちょっとだけお勉強ですが
心理学の世界にこういうものがあります。

■２つの意識

１．当事者意識（とうじしゃいしき）
２．非当事者意識（ひとうじしゃいしき）

難しい話をするつもりはないので
さらっと聞いていてください。
あとで具体的にどうするかをお話しますので
今は、ただ聞いていて欲しいのですが、

『当事者意識』というのは、
自分自身がリアルに体験しているように
物事を想像すること、です。

小説を読んだり、ゲームをしているときは
その世界に入り込んだような気分になる
ことがありますよね。

それが当事者意識です。
空想の世界がリアル過ぎて周りで
起きていることに気が付かないくらいです。

逆に、『非当事者意識』は、
まるで他人ごとのように、想像することです。

自分のことなのに、遠くから見るような
高いところから見下ろすような感じで
自分のことじゃないように思うことです。

テストで０点とってお母さんに怒られてるのに
横目でテレビを見ながらボケーッと
聞いている子供のような感じです。

「それ、僕のことじゃないもーん」です。

■リアルな想像があなたを苦しめる

さて、なんでこんな難しいことを
話しているのか、というと、
あなたの怒りがMAXになっているのには
この意識の持ち方が強く関係しているからです。

簡単に言いますと、怒りがMAXになるのは
当事者意識で相手のことを考えているからです。

つまり、目の前にはもう相手はいないのに
まるで目の前に相手がいて、それがまさに
いま、そこで起きているような感覚で
嫌な事を思い出しているのです。

当事者意識はリアルな感覚です。

そこに居ない人に向かって
「あなたは何もわかっていない！」
「なんでそんなに否定ばかりするの！」
などと繰り返し思ったことはありませんか？

それがまさに当事者意識です。
その時にはあなたは燃えた炭を
抱きかかえています。

これを続けるとあなたはただ苦しむだけです。
できるだけやめるようにしてください。

■テレビを見ると恐怖が減る

さて、お勉強はこれくらいにして
では、どうしたら楽になれるのか？という
話をしていきます。

あなたが怒りを手放してリラックスするには
『非当事者意識』の出番です。

非当事者意識は、他人ごとのように
考える、というものです。

遠くから見ているような、まるで
テレビや映画の中の出来事のように
物事を思い出すことです。

例えば、あなたが遊園地に行ったとして
お化け屋敷に入るとします。

オバケは気合が入った実際の人が
仮装していて、暗闇の中を猛ダッシュで
どこまでもあなたを追いかけてきます。

さすがに怖いと思います。
私でもビビって、体が「ビクッ！」と
なってしまうでしょう。

でも、そのお化け屋敷が14インチくらいの
小さなテレビで映されているとしたら
どうでしょうか？

あなたはお部屋に座って離れた所から
テレビを見ています。

その中で女性アイドルがオバケに
追いかけられて
「ギャー！イヤー！！！」
と叫んでいます。

あなたはそれを見て、どう思いますか？

・・・

笑いながら見ているかもしれません。
笑わないにしても実際にお化け屋敷に
行くよりは怖くは無いですよね。

部屋でテレビを見ているあなたは
『非当事者意識』です。

実際に経験していないので
そこまで恐怖を感じません。

この仕組みを利用して
怒りを小さくすることもできます。

それは、あなたが怒りを覚えることを
まるでテレビを見ているように思い出すのです。

これをこれからやってもらいます。

今までは、嫌なことや、嫌な上司のことを
リアルに、目の前に居るかのように
思い出していました。

それを、テレビで見るように、
自分のことじゃないように思い出すのです。

これで怒りの度合いを半分以上
消すことができます。

では、具体的にどうすればいいのかを
これからお話しますので、
そのまま話を聞いていてください。

『テレビのリモコン』を持ったつもりで
聞いてください。

■怒りを消すスイッチの作り方■

■０．怒りを手放すかどうかを決める

これからのステップは怒りをあなたの中から
手放して、小さくするためのステップです。

あなたが誰かのことを思って、怒っていても
それで満足している場合があります。

誰かを恨み続けることで楽しむ人生です。

それがお好みであれば、続けてください。
私からはあまりおすすめしませんが
それも１つの生き方だと思います。

そうでなくて、怒りの気持ちを手放して
楽になって、あなたが本当にやりたいことに
集中したいのであれば、以下のステップを
行なって下さい。

あなたはどちらでも選べます。

怒りを手放す方法は、
次からのステップになります。

■１．嫌なことを思い出す

まずは、あなたが怒りを感じることを
１つ思い出してみてください。

クソ上司、理解してくれない親、
ダメ夫、逃げていった友だち…
誰のことでもいいです。

■２．ちょっとだけ気分を味わってみる

その人がいつも使っていた
・言葉
・動作
・態度
などを思い出して、どんな気分になるか
感じてみてください。

ちょっとの間だけ、怒りを
思い出してください。

そして、怒りMAXを10点として
怒りの点数をつけてみてください。

怒りの点数：＿＿点

■３．右手でテレビのリモコンを押す動作をする

では、右手（左手でもいいです）を持ち上げて
手にテレビのリモコンを持つように
してみてください。

今、リモコンがなくてもいいです。

そして、そのリモコンの電源ボタンを
押す仕草をしてください。

ポチッとな、と押してみてください。

■４．目の前に小さなテレビが出てくる

電源ボタンを押すと、あなたの前に
小さなテレビが出てくるところを
イメージしてみてください。

１メートルくらい前に
テレビがあるとイメージします。

ニュースの文字がぎりぎり読めるくらいの
小さなテレビです。

そのテレビの電源がONになります。

■５．そのテレビで嫌な事を再生してみる

スイッチを押した瞬間に、あなたの中から
怒りの玉が抜けだして、テレビの中に
入っていきます。

そのテレビの中で、さっき思い出した
嫌な人、嫌な出来事を映しだしてみてください。

頭の中でイメージするのではなくて
テレビに写っていて、それを見ている
と想像してください。

映像をただぼーっと見てください。

あなたからは怒りのエネルギーが抜けています。

テレビの中には、小さくなった
相手が写っています。

■６．さっきと比べて楽になるか？

そのテレビを見ているときには、
怒りの点数はどのくらいか
点数をつけてみてください。

怒りの点数：＿＿点

怒りMAXの時と比べて、点数は
変わりましたか？

■７．テレビの画面を小さくする

今よりテレビの画面を小さくしてください。

携帯ワンセグくらいの大きさ。

もっと小さくして、
ビスケットくらいの大きさ。

さらに小さくして
切手くらいの大きさ。

どんどん小さくしてみてください。

そのたびに怒りの点数をつけてください。

怒りの点数：＿＿点

■８．テレビの位置を遠くする

テレビが置いてある距離を遠くします。

1メートルから、2メートル向こう。
さらに3メートル向こう。

近くのコンビニの辺りまで遠ざけてみてください。

富士山の頂上の辺りまで持って行きましょう。

北極まで持って行ったら？

月まで飛ばしてみたら？

怒りの点数を確認してみてくださいね。

怒りの点数：＿＿点

■９．落ち着いたら一回深呼吸して、終わる

怒りの点数が2点とか1点とかになったら
大きく深呼吸してください。

これでおしまいです。
落ち着いたら、怒ってたことを忘れて
やるべきことに戻りましょう。

寝る前に行なって
そのまま寝てもかまいません。

・・・

この9個のステップを必ず１回は
行うようにしてください。

話を聞くだけではなく、実際にやることで
あなたの怒りは小さくなっていきます。

燃えたぎる炭を持ち続けて、苦しむ人生を
送りたいのであれば今のままでいいです。

でも、少しでも楽になりたいのであれば
今回のエクササイズは必ず行なって下さい。

怒りMAXからどれくらいまで点数が下がるか
確認するようにしてください。

では、今回の宿題です。

■宿題■

■１．『怒りを消すスイッチの作り方』の
９個のステップを行う

すぐにステップを確認して
ステップバイステップで行なって下さい。

あなたにとって一生使える
怒りを減らすテクニックになってくれます。

■２．怒りの点数の変化を教えてください

実際に行なった場合は、怒りの点数が
何点から、何点まで変化したかを
コメントで教えてください。

あなたのコメントをお待ちしています。

宿題は以上です。

・・・

では、今すぐに空想のリモコンを手にとって
『怒りのストレスを減らすスイッチ』を
押して、テレビをつけてください。

■注意１

最初からうまくできるとは限りません。

おそらく始めてきいたテクニックだと思うので
戸惑う気持ちがあると思います。

何度か練習してください。

イメージをすることに慣れていない場合は
落ち着いている時に何度も練習してみてください。

■注意２

ステップの中で点数をつけてもらっているのには
意味があります。

必ず点数にしてください。

点数はあなたが感じるものが正解です。
他の基準はありません。
あなたの基準でいいです。

「テレビに映したんですけど
変らないんですけど…」

という場合は、大きさ、距離を変えて
点数が小さくなるものを探してください。

・・・

長い話になりましたが、最後まで聞いてくれて
ありがとうございました。

またあなたに役立つ興味深い話をしていきますので
楽しみに待っていてください。