意味もなく強い不安を感じてしまう
福原です、
今回は、次の質問にお答えします。
「とても強い不安を感じます。
精神科の先生が処方した薬を
飲んでも、どうしようもない
ほどの不安に襲われます。
どのように対処したらいいですか?」
・・・
私も昔、サラリーマン時代に
うつの症状を抱えて
「これからの生活が
どうなってしまうのか」
「オレは誰にも必要と
されていないんじゃないか?」
とすさまじい恐怖を
感じたことがあります。
その時を思い起こしながら
解決策を話していこうと思います。
じっくり不安に対応していきましょう
まず、最初に理解しておいて
欲しいことは、
・即効性を求めない
ということです。
「今すぐになんとかしたい!!」
と思う気持ちは分かります。
が、「今すぐに!」と思えば思うほど
・今すぐに解決できない
という状況を問題視して
さらなるストレスを抱える
ことになります。
「なんで、すぐに治らないんだ!」
と悩んでも仕方ないので、
「ちょっとくらいは
時間がかかるかもな―」
くらいに思いながら話を
聞いておいてください。
不安とは感情です。では、感情とは…?
さて、不安や恐怖などの
ネガティブと言われる感情に
どのように立ち向かえばいいか、
ですが、
まず、最初にちょっと考えて
もらいたいのですが、
・感情
とは何でしょうか。
そんなこと言われても今まで
考えたこともないと思いますので
ちょっと考えつつ、
話を聞いていてください。
・感情
とは、私の考えですが、
・感情
です。
「は?」
と思うかもしれませんが、
大事な考え方です。
多くの人は、感情を、
・ポジティブな感情
と、
・ネガティブな感情
に分けて考えます。
そして、
・ポジティブ=良いこと
・ネガティブ=悪いこと
と捉えています。
「いつもネガティブな考え方を
してしまうから、なんとかして
ポジティブになりたいんです」
という質問もよく頂きます。
しかし、感情とは、感情です。
そこにポジティブも、
ネガティブもありません。
感情というよくわからない
心のざわつきに対して
良いとか悪いとか意味付けを
している、というだけです。
本来は、感情とは、文字の通り、
・情を感じている
だけです。
感情は記憶から作られ、そして苦しむ。
意味がわからないと思いますので
具体的にお話しますね。
私たちが、
「これはポジティブな感情」
とか
「これはネガティブな感情」
とか言う場合は、
・感情と記憶のすり合わせ
をしています。
例えば、美味しそうなラーメンの
画像を見た時に、
・ラーメンを見る
↓
・心がざわつく(本来の感情)
↓
・「これは何だ?」と過去の記憶から探す
↓
・記憶が「これは美味いものだ!」と答える
↓
・ヨダレがでる(思い出された感情)
という感じです。
まぁ、このくらいのことなら
特に問題は無いと思います。
でも、
・上司が近づいてくる足音が聞こえる
↓
・心がざわつく(本来の感情)
↓
・「これは何だ?」と過去の記憶から探す
↓
・記憶が、上司に怒鳴られたことを思い出す
↓
・恐怖を感じる(思い出された感情)
だと、ちょっと困りますよね。
こじつけすぎている感じもします。
上司は、昼飯にあなたを
誘いに来ただけかもしれません。
なのに勝手に「怖い!」と
恐怖を作り出しているのです。
このように、私たちが
何らかの気持ちを感じている時は、
・心がざわつく
↓
・過去の記憶と照らし合わせる
↓
・ネガティブ or ポジティブになる
という作業を頭の中で
自動的に一瞬で行なっています。
ここで注目して欲しいのが、
・過去の記憶と照らし合わせる
という作業です。
コレは、私たちの脳が目の前で
起きていることが分からないと
困るので、「コレは何?」かを
思い出そうとしています。
強いネガティブな気持ちに
なっている時は、この働きが
おかしくなっていることが
多いです。
例えば、
・上司の足音 → 怒られる!
・同僚のヒソヒソ声 → オレの悪口だ!
という感じの時です。
これは、あなたが自分で作り出した
ウソの妄想です。
確かに上司は近づいてきていますが、
怒るかもしれません。
ほめるかもしれません。
実際に話し始めるまではわかりません。
わからないことを、無理やり
自分にとって都合の悪いことへ
結びつけているからネガティブな
気持ちになっています。
不安な考えはクセづいてしまう
で、都合の悪いことに、こういう
・過去の記憶と照らし合わせる
・そしてネガティブな気持ちになる
ということを繰り返していると
『クセ』になります。
なぜかいつも不安がっている人は、
いつも不安がっているからこそ
不安がクセづいています。
この状態で放置しておくと
何が起きても、不安に感じるクセが
発動して、すぐに不安がります。
なので、そのクセから抜けだして
違う思考方法を行う必要があります。
そうしないと、何を見ても
不安に感じることになります。
不安な気持ちから抜け出す方法
では、どうすればクセから
抜けだして気持ちをフラットに
できるか、という話をしていきます。
それは、
・過去の記憶との照らし合わせを辞める
ことです。
例えば、1つのコップがあるとします。
コップから連想されるものとしては、
・高価なのかな?安いのかな?
・熱いものを入れても大丈夫かな
・重いのかな
・素材は何かな?
・落としたら割れるかな?
などでしょうか。
ここで、
「このコップはとても高価で、
友達が大事にしているもので
落とすとすぐ割れる」
と考えると、緊張してきてコップを
持つ手に力が入り、大事に扱うでしょう。
しかし、
「これはコップ」
で終わらせるとどうでしょうか。
別に感情は揺れないですし、
特別何も感じないと思います。
「はい、これはコップ。おしまい」
だと、別に緊張も不安も感じないのです
こんな感じで、
・感情
を観察してみてください。
「これは上司の足音だから…怖い!」
ではなく、
「あ、上司の足音だ」
で終わらせるのです。
そうすることで、あなたを苦しめるほどの
感情自体が生み出されにくくなります。
・感情
は、何もしなければただの感情です。
ざわざわっとした心の揺れです。
揺れは揺れです。
「あ、揺れてる」
と感じればそれで終わりで、
あとは収まるのを待っていれば
いいだけです。
良いも悪いも自分で意味づけて
初めて生まれる気持ちです。
感情はそのまま感情として
受け入れてあげてください。
それ以上の恐怖の妄想を
生み出さなくて済みます。
気持ちが変にネガティブになって
苦しまなくてもよくなるのです。
感情を見つめて、消す
では、具体的にどのようにすれば
いいか?という話ですが、
次の記事と動画を見ておいてください。
凄まじい荒波を一瞬で静寂の海に変える、ある一人の『サーファー』の話
アドレス:http://fukuharahiroshi.com/udpblog/?p=220
感情のサーフィンの動画
http://fukuharahiroshi.com/udpblog/?p=225
アドレス:http://fukuharahiroshi.com/udpblog/?p=225
ポイントは、
・感情を受け入れて観察する
ということです。
ネガティブと言われる気持ちに
苦しむ人は、それを悪いことだと
判断して、捨てようとします。
しかし、感情は手放そうとすると
より強くなります。
「イヤだ!いらない!」
と思っても感情はすぐには
消えないので、
「なんで無くならないんだ!」
と焦って、さらに悪い気持ちへと
変化させてしまうのです。
なので、
・ネガティブから抜け出したい
と思っているならば、感情を、
・受け入れて
・観察する
ようにしてください。
自然と流れて消えていくのが
確認できると思います。
・・・
また、この作業を繰り返すことで、
・こころのざわつき
↓
・過去の記憶と照らし合わせる
↓
・強いネガティブな感情
のループから抜け出せます。
「これは何?」
という質問を過去の記憶に問いかけて
悪い状況を思い出すことをせず
ただ感情を観察するだけだからです。
感情を見つめる練習で不安を消そう
今回の話は、初めてのことが多くて
意味がわからないかもしれません。
なので、何度か確認して
感情のサーフィンも
練習してみてください。
・感情を観察するだけで気持ちがラクになる
ことが理解できると思います。
つらい状況の中、長い話に
なってしまい、申し訳ございません。
ただ、話を聞くだけでなく
実際に感情のサーフィンを
行っておいてください。
あなたの気持ちをこれからずっと
穏やかにし続けてくれる
意義のあるテクニックです。
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