オバケを見つめて行動する方法:前編

こんにちは、福原です。

前回の話の中で出した「オバケ」のことで
あなたを混乱させてしまったかもしれません。

本当のオバケや幽霊の話かな?と
思ったかもしれません。

ですので、今回はその「オバケ」の話を
より詳しく話していこうと思います。

今回のテーマは、

「オバケを見つめる」

です。

・・・

では「オバケ」とは、
何の話だったのかといいますと、

「オバケ=恐怖の対象」

という例え話でした。

どんな話かと言いますと、

・・・

昔々、あなたがまだ小さい子供の頃に、
オバケを怖い、と思っていた頃が
あったと思います。

「暗いところにはオバケがいる」

と思うと、暗い部屋や押入れの中に
入っていくのが怖かったと思います。

部屋の中をのぞくと真っ暗で
そこに何があるか分からなくて

「もしかしたらベッドの下とかに
お化けがいるかもしれない!」

と思って、なかなか部屋に入れなかった
したかもしれません。

でも、その時に誰かが部屋の電気の
スイッチを「パチッ」とつけて
部屋を明るくしたら…

実は何もいなかったことが分かります。

オバケがいるかもしれない、と思って
目を閉じて見ないようにすればするほど
どんどん怖くなっていくのですが、

直視すればするほどオバケはいないことが
わかるのです。

・・・

さて、では、なぜ私たちは見えないオバケを
勝手につくりだして、それにおびえるのでしょうか。

それは、人間の「本能」がそうさせるのです。

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本能
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私たち人間には、本能が備わっています。

例えば、

・食べ物を食べる
・子孫を残す
・自分の持っているものを守る
・危険から身を守る

・・・

など、いろいろあるのですが、

ここで注目したいのは

・危険から身を守る

という本能です。

人間は、自分に危険な状況が迫ると
それを感知して、逃げたり、戦ったりして
自分の身を守ろうとします。

そうでないと死んでしまうからです。

今の時代では考えられないのですが
私たちの先祖様たちは、ジャングルの様な
ところで暮らしていた時代があります。

そこで、太陽が沈んで暗くなった道を
歩いていたら、、

「ガサッ」

と後の方から音がしました。。

その時、体全体に力を入れて硬直させ
心臓をバクバクと動かして
耳に神経を集中させて音を聞き
後を振り向き目を「カッ」と見開いて
何がいるのかを見ようとするのですが、

これは全て「恐怖」を感じたからです。

もしこれが、

「あー福原さん、どうもー」

と後ろから声をかけられたのなら
ここまで身を守ることはしないです。

何かわからない物が音を立てたから
恐怖を感じて身を守っているのです。

昔の人たちは自分の命に関わるような
恐怖を感ることが多かったので
自分の身を守るメカニズムを
身につけていったのです。

でも、

今の時代は、そこまでの恐怖を
感じることは少なくなってきています。

近所のお店の曲がり角から突然出てきた
ライオンに食べられることは…
ありません

木の上からヘビが落ちてくることは…
ありません。

「真の恐怖」を感じる機会が少なくなってきています。

その結果どうなるのか、というと、

例えば、動物園の動物たち…

キリンとかカバとかパンダとか
いろいろな動物がオリに入れられて
飼われいていると思いますが、

彼らは

「うつ状態」

の動物が多いそうです。

なぜかというと、本来は野生の生活の中で
「恐怖」感じているはずですが、

動物園ではオリで守られて、寝ていても
エサが運ばれてくる、天国のような
生活を送っているために「恐怖」を
感じなくなっているからです。

サバンナに生きている動物はどうでしょうか?

目をギラギラさせて、常に周囲を警戒し
常に自分の身を守っています。

でも恐怖を感じない動物園の動物は「うつ状態」です。

でも彼ら動物園の動物は、やる気がないのでは
ありません。

「恐怖が無いのなら、幸せに暮らすはずだから
うつ状態にならないのでは?」

と思うかもしれませんが、
そうではありません。

なぜ彼らがうつ状態になるのかというと、

「ニセの恐怖」のせいで
うつ状態になっているのです。

・・・

本来、野生の動物は、命に関わるような恐怖を
感じ続けているために、逆に小さな恐怖は
それほど感じていません。

一匹のシマウマが足をバラのトゲで
ちょっと切って血が出ていたとしても

「まぁ、そのうち治るかな。」

程度にしか考えないのです。

それよりも

「向こうに見えるのはライオンだな。
これは逃げないとヤバイ…」

という方を気にしているのです。

でも、動物園の動物は、守られているので
命に失うような恐怖を感じなくなっています。

その変わり、

小さな恐怖を感じ取るようになっています。

本来であれば無視できるはずの恐怖を
怖がってしまって、ブルブルと震えて
行動できなくなっているのです。

その結果として「うつ状態」になっています。

・・・

今はなぜ動物の話をしているのか?と
不思議に思うかもしれませんが
これから詳しく話していくので
安心して聞いて欲しいのですが、

実は、この話の中に、私たちが
行動ができないヒントが隠されています。

それは、

「ニセの恐怖」

です。

私たち、今の時代に生きる人間は
「真の恐怖」を感じることがなくなってきています。

ライオンに襲われないですし
今日食べる食べ物が収穫できないこともありません。

その変わりとして「ニセの恐怖」を感じることを
好んでやるようになっているのです。

たまに、あなたの周りにもいると思うのですが

「私、ジェットコースターが大好きなんです!

富士急ハイランドのドドンパとかFUJIYAMAが
凄い怖くて好きなんです!」

という、

「怖くて好き」

というジェットコースター嫌いな私からしたら
意味が分からないことを言う人がいるのですが、

これが「ニセの恐怖」です。

「ニセの恐怖」とは

・ジェットコースター
・お化け屋敷
・ホラー映画
・スカイダイビング

・・・

のようなものですが、
こういうものをやろうとするのです。

なぜやるのか?というと

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「真の恐怖」が足りなくなってきているから

--------------------

です。

その変わりとして「ニセの恐怖」を感じようと
するのです。

「恐怖が不足している」

という感覚が分からないかもしれませんが
本来の野生の動物は、恐怖を感じるから
行動を起こすのです。

つまり、恐怖を感じることが「当たり前」に
なっているのです。

今の時代は「恐怖」自体が少なくなってきて
いるので「本能」が恐怖を感じたい
と思っています。

これは自然界の法則のようなもので
しょうがないことなのですが、

・・・

では、逆に、今の時代に生きる私たちでも

「真の恐怖」

を感じたらどうなるでしょうか?

・・・

あなたが乗っていた飛行機のエンジンが火を噴いて
ガタガタと揺れ始め、警報が鳴り響き
大きな衝撃が起きたかと思った次の瞬間
目の前が真っ暗になり、、

気が付いたら砂浜に飛行機の残骸が突き刺さり
あなたは砂浜に叩きつけられて
体中が痛く、周りに誰もいなくて

ただ海と砂浜と森しかない無人島で
あなたは生き残らないといけない、としたら、、、

・・・

そんな状況で、あなたが

「あぁ、人に悪口を言われたらどうしよう…」

「あぁ、告白して嫌われたらどうしよう…」

などと思うでしょうか。

思わないし、思っている暇がないと思います。

あなたは、全力で食べ物を確保し
寝る場所を確保し、いつ来るかわからない
野生の動物に備えるのではないでしょうか。

そう、

「真の恐怖」を感じると「ニセの恐怖」は感じない

のです。

本気で怖いことが起きると
どうでもいい恐怖は消えていくのです。

恐怖というのはそういう性質があるのですが、

ここで大事なことをお話していきますが、

-------------------

「あなたが行動できないのは、
『ニセの恐怖』を感じているから

-------------------

です。

「真の恐怖」を感じているのであれば
有無をいわさず行動しています。

無人島で生き残るために行動するのと同じです。

「ニセの恐怖」を感じているのであれば
作られた恐怖なので、急いで逃げなくてもいいのです。

ホラー映画を見ていて怖くなっても

「うわぁー!…でもほら、これ映画だから」

と思えば、走って逃げることもないと思います。

あなたは、今の状況がうまくいっていなくて

「どうしたらいいでしょうか?」
「何をしたらいいでしょうか?」
「どうやったらうまくいきますか?」

と考えているかもしれません。

でも、あなたが行動できないのは、
テクニックやどうしたらいいか、ではないのです。

--------------------

あなたが行動できない根本的な原因は
あなたが「ニセの恐怖」を感じているから

--------------------

です。

・・・

ここで少しまとめておきましょう。

「真の恐怖」があれば

自分を守るという本能に従って行動しているはず。

「ニセの恐怖」を感じていたら

実は安全なので逃げなくてもいい。
ただ怖いので、行動がとれない。

「行動できない理由」は

やりたいことがある。でも、
「ニセの恐怖」を感じているので動けない

「行動するために」は

「ニセの恐怖」を取り除く必要がある。

・・・

まだ難しいと感じているかもしれませんが
少しづつわかっていくと思います。

まだ概念的なことを話していますが
最後は具体的な話になっていきますので
安心して話を聞いていてほしいのですが、

では、次の話として

「恐怖の引き金」

という話をしたいと思います。

あなたが「ニセの恐怖」を感じるのは
何かに反応して、自動的に恐怖を感じて
しまうからです。

「反応」して「自動的」に「恐怖を感じる」のです。

夜道を歩いているときに、後で音が鳴った話を
しましたが、その時は

音に「反応」して「自動的」に「恐怖を感じて」います。

「あー、なんか今、音がなったなー。

でも面倒くさいから、
別に今は気にしなくていいかなー。

あー、お尻がかゆいなー、ボリボリ…」

とのんびりしていたらライオンに
「ガブッ」と食べられておしまいです。

なので「反応」して「自動的」に「恐怖を感じる」のは
人間に備わっている本能なので
そうなるのは仕方ないのです。

さて、私たちが行動するためには
「ニセの恐怖」を感じないようにする
必要があります。

つまり、

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「ニセの恐怖」を感じさせるものから避ける

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ことがとても重要になります。

私たちの生活の中には、「ニセの恐怖」を
感じさせるもののオンパレードです。

ありすぎます。

この「ニセの恐怖」の元から避けないと
「反応」して「自動的」に「恐怖を感じて」しまいます。

避ける必要があります。

それらをこれから紹介していきます。
それを聞きながら、あなたがいかに恐怖を
与えられているのかを感じて欲しいのですが、

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「ニセの恐怖を与える物」

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1.テレビ、新聞、雑誌
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とにかくネガティブな情報ばかりです。

彼らは悲惨な状況を映し出すことで
視聴率を上げることが仕事なので
しょうがないのですが、

ニュースで取り上げられるもののうち

95%はネガティブ
5%はポジティブ

と言われています。

最近の報道をみているなら、この数字には
納得がいくと思います。

ですので、できるだけテレビなどを
見ないようにして避ける必要があります。

見れば見るだけ、あなたは恐怖を植え付けられ
行動が取れないようにされていきます。

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2.人間
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人の話していることのうち、80%は
ネガティブなことと言われています。

最近の世の中の状況だと
もっと多いかもしれません。

人間は自分の意見を相手に分かって
共感してもらえるとうれしくなるものです。

なので人は、ネガティブなことを話して
それに共感して、うれしくなって、また
ネガティブなことを話してしまうのです。

「最近、ひどいよねー」

「そう、ほんとひどいよねー、
私の家でもさぁこないだ大変なことがあって…」

「あー大変だったねー、
そういえば家の近所で火事があってさぁ…」

「うわー、それはかわいそうだねー、
それでさぁ…」

という会話をしてしまうのです。

そして自らすすんで「ニセの恐怖」を
感じていってしまいます。

ですので、ネガティブな話をする人を
できるだけ避けるようにしてください。

とても大事なことだと思います。

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3.ネットのコメント、情報
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ネットを行き交う情報のほとんどは
ネガティブなことか、間違った情報です。

最近、震災に関してネットを利用した
情報が役に立ったという話を聞きます。

そういういい面もあるのですが、
全体的見ると、気分を落ち込ませたり
不安にさせるもののオンパレードと
なっています。

私が震災後にブログを停止させてしまった
一番の原因がネットの情報です。

いろいろなことを調べて役に立とうと
頑張ったのですが、あまりにネガティブな
情報が多くて、私の心に「ニセの恐怖」を
植えつけてしまいました。

その結果、気分が落ち込み、何を書いたら
いいのかわからなくなってしまったのです。

ネットは本当に必要な情報を調べるために
使い、見すぎないようにしてください。

また、あなたが本当に欲しい情報を
伝えてくれる人だけ見るようにしてください。

「これだ!」と思う情報だけ仕入れて
「これだ!」と思うことだけ実行するのが
ネットの賢い利用方法だと思います。

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4.想像
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人間はネガティブな想像をするクセがあります。

考えれば考えるほど、イヤなことを考える
ようにできているのです。

ずっと考えている自分に気がついて
それを止めるようにしないといけません。

これは後で紹介するエクササイズで
思考を停止させることができますので
楽しみにしていてください。

・・・

と、ここまで4つの「ニセの恐怖を与えるもの」を
紹介してきましたが、

あなたが「ニセの恐怖」を与えられていると
感じたものはありましたでしょうか。

私の場合はネットでした。

これらのことからできるだけ避けて
「ニセの恐怖」を植えつけられないようにして
やりたいことを行動する必要があるのですが、

・・・

「オバケを見つめて行動する方法」の後半へ続きます。

 

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