■うつ病の人とどう接すればいいの？
福原です、
家族や、部下がうつ病の治療を
受けていて、彼らとどうやって
接すればいいのかわからない方に
向けた話をします。
「何を話せばいいのか？」
「何を考えているかわからない」
「気合がたるんでいるのが気に喰わない」
「私にできることはなんですか？」
など、いろんな思いがあると思いますが、
まずは私の話を聞いておいてください。
■頭がおかしい人じゃない！
まず、うつ病患者の経験がある
私からすると当たり前のことなのですが、
普通の人が勘違いすることがあるのが、
・頭がおかしくなった
と思うことがあるようです。
うつ病、というのは、ひどく
やる気がなくなり、身体にも
症状が出ている状態です。
他の精神疾患とは違い、
幻覚や幻聴があるわけではありません。
（もちろん同時に症状を抱えている
かもしれませんが、別の病名が
ついているはずです）
なので、
「自分たちとはまったく違う状態の人なので、
何をしていいか全然分からない」
とまでは思わないでください。
普通の人とそんなに大きく変わりません。
■やりたいことができないのを理解する
では、周りの人からうつ病の
治療中の方をどのように見ればいいか、
というと、
・やりたいことができないんだな
と思ってあげてください。
うつ病の症状を抱えている人は、
何かやりたいことがあるのに
それがうまくできないでいます。
仕事を終わらせたいのに
頭が回らなくてできなくて
イライラしている。
元気に外で遊びたいのに、
できなくて悲しい。
思うように物事が考えられなくて
将来に不安を感じている。
という感じです。
ここでのポイントは、
・本当はやりたいことがある
です。
ここが重要になりますので
そういう視点を持ってみてください。
「この人は本当は何がしたいのかな？」
と一瞬でいいので考えるといいです。
■責めない、焦らせない
たまに、
「ダラダラするな！
シャキッとしろ！」
と叱咤激励したほうがいい、と
思っている人がいますが、
とーーーんでもないです。
やめてください。
お願いします。
マジでお願いします。
うつ病の治療者は、できるはずの
ことができなくなっていて、
それだけで焦っています。
それに追い打ちをかけるように
焦らせるような言葉を投げかけると
感情が強く揺さぶられて、どんな
行動に出るかわかりません。
最悪のケースも想定できます。
なので、
・焦らせない
・不安に思わせない
でください。
■助け、より、安心感
あなたができる最大の手助けは、
・安心感を与えること
です。
仕事が首になったらヤバイ、と
いう恐怖を感じているんじゃ
ないかな？と想像できるなら、
・お金に関する安心感
を与えてください。
「最悪、私が働けばいいから
あなたはゆっくり休んでいいのよ」
と言えるなら言ってあげてください。
（いろんな状況があるのは理解して
いますから、この台詞を言え、と
言っているのではありません。
あくまで安心感を与えられるような
言葉を選んでください、という意味です）
日本に生活している人なら、
どんなに最悪でも命を奪われるような
生活を強要されることはありません。
最終的には、どこかで助けが
受けられるようになっていますので
・会社の制度
・家族間の協力
・自治体の補助
などでなんとかなるよ、というのを
教えてあげてください。
うつ病の治療者は、安心感を
得られるとぐっと体調が
良くなります。
あなたが与えるのは、ショックや
激励、応援ではなく、
・安心感
です。
これだけでも覚えて、実践してください。
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