失うことは強い

こんにちは、福原です。

ここに話を聞きにきてくれる方の中には、これまで当たり前に
できたことが出来なくなったり、体の不自由を感じていたり
する方が多いと思います。

「今までは、普通に出かけて買い物とか行けてたのに。

なんでずっと家にいないといけないの?

友だちは休みの日に普通におでかけとかしてるのに
なんで私だけ家で寝てないといけないのか、、、」

ま、この意見は私の意見でもあるのですが、

他の人が普通にできていることができなくて
今まで出来ていたことができなくなって

「私はもうだめだ、、、」

と感じている人にこそ、今回の話は聞いてほしいと思います。

あと、ファミレスとピザが大好きな人も聞いてください。

では、始めます。

■ファミレスにて

ファミレスは行ったことありますか?

なくても他のレストランや居酒屋さんでもいいのですが、、

まず、席に座りますよね。

で、次にやることは?

そう、メニューを見ますよね。

たいていファミレスのメニューは『巨大な本』の
ようなものが置いてあると思います。

■たくさんのメニュー

1ページ目をめくったら『今月のおすすめ!』があって
なにやらパスタがおすすめなんだそうです。

2ページ目には『洋食』
ハンバーグ定食がおいしそうです。

3ページ目には『和食』
ヘルシーなメニューがそろっています。

4ページ目には、、『デザート』!!
私はごま団子が大好きなので、ついつい目がいきます。

5ページ目には、『飲み物』
のどがかわいてるので炭酸系がいいかも、

6ページ目には、『お酒』がズラッと。
さすがにちょっと飲まないかな、、

で、また1ページ目からめくりなおして、
さて、今日は何を食べましょうかね。

ふーむ、、、

ハンバーグ、、いや、パスタが安いし、んー
いやいや、ごま団子が食べたいから、主食は
軽めにして、だったらやっぱりパスタかな、

あーでも、あとからアイスをたのんで
先にがっつり焼肉定食を、、うーむ、、、

・・・

「お客様、お決まりでしょうか?」

「まだです」

「では、お決まりになりましたらお呼び下さい」

「んー・・・」

・・・

■決められない

ずっとメニューを見てる人、いますよね。

私もそうです。

決まりません。
一回決めても、他のページにいって視線がうろうろします。

たくさんのメニューを前にすると、何を選んでいいのか
わからなくなって、迷うのです。

そう、

『たくさんあると迷う』

のです。

■例えば大学生

最近の就職事情に詳しくないのですが
大学3年生くらいになると就職情報誌なんかを見て

「私は何に向いているのかなぁ、、、」

と悩むのだと思います。

私は、基本IT系にいくつもりでしたのでそこだけ
見ていましたが、それでも会社が多くて悩みました。

まだ進路の方向性を考えていない学生さんだと、

銀行?アパレル?証券?農業?漁業?
マスコミ?飲食?医療?出版?IT?
政治系とか?学校の先生とか?
ジムのトレーナーとか?アイドルとか?
声優とか?アーティストとか?

・・・

迷いまくると思います。

選択肢が多すぎるからです。

そして結局、何になりたいのかもわからないまま
就職活動に突入していくのだと思います。

仮に1つの企業に就職したとしても

「あれ?私がやりたかったことは
本当にこれなのかな?」

と、同じように悩み続けます。

退職して、転職することもできますからね。

■ピザを頼んでみる

仮に、あなたが電話でピザの注文をするとして
お店に電話したとします。

「すみません、お客様
本日、食材の調達にミスがありまして
ノーマルのピザしかつくれないのです、、、」

と申し訳なさそうに店員さんが言ってきたら、、

お腹がすいていたら、まぁ普通のでもいいかと思って
それを頼みます。

それしかないからです。

そして食べます。

あーおいしかった。

ごちそうさま、です。

でも、もし、、、

「お電話ありがとうございます。

当店のピザは、

1万種類のトッピングメニューがありまして
その中から最大100種類まで同時に乗せられます。

生地の焼き方に5種類ありまして
生地の大きさが1cm刻みで30種類あります。

選べるドリンクが100種類でして
大きさがSS,S,M,L,LL,LLLとありまして

お届けする店員のコスチュームも選べまして
サンタ、クマ、パンダ、バニーガール、某ねずみ、など
300種類あります。

さぁ、お客様、お好きなようにお選びください!」

と言われたら、

・・・

選べません。

異様に時間がかかると思います。

選んだものが本当によかったのかわかりません。

もっと美味しいトッピングがあったかも、と
食べたあとでも悩むかもしれません。

多いのがいいわけではないのです。

■迷う

多くの人は迷っています。

あまりに多くの選択肢がありすぎて
どれでも選べるので
逆に何も選べないでいるのです。

そして、その場で足踏みです。

メニューをいつまでも見ている『決められない人』と
同じ状態です。

仮に「これ!」と選んでも、「いや、でも、、」と
また迷います。

うろうろ、きょろきょろの人生です。

■少ない可能性

不幸にして体が病気になったり、障害を負ったり
家庭環境のせいで他の人はできることができなくなる
こともあります。

私にもあります。

私は基本、力仕事は無理です。
まだ完全に体力が戻りきっていないからです。

食後に体調を崩すことが多いので、ご飯を食べてから
働く、という普通のことができません。

なので、何かやるときはいつも「空腹」でやっています。
コーヒーだけは飲みますが、作業を行うときは
いつも空腹です。

生活に制限があるのです。

でも、私はいまはそれでよいと思っています。

■迷わない

私には他の人よりも、少ない可能性しかありません。

長時間立ちっ放しで交通整理とかできませんし
スポーツ選手にもなれませんし
食べると体調を崩すので、調理師やフードファイターにも
なれません。

雨が降っただけで体調がおかしくなるので
毎日決まった時間に会社に行くこともできません。

でも、、、それだけです。

まだ可能性は残っています。

無限からちょっと少なくなっただけです。

■絞られた可能性=迷いがない

幸か不幸か、一般的には不幸だと思われていますが
あなたは人生の可能性を絞られているかもしれません。

でもその分、迷いにくくなっていることに
気がついて欲しいのです。

他の『元気でなんでも出来る人』は、うろうろしています。

トッピングに何を乗せようか迷って
メニューをずーっと見ています。

あなたに用意されたメニューは少ないかもしれません。
でも、迷いがありません。

余計な選択肢がそげ落とされて、道が数本に
絞られています。

あとはその中から一本決めるだけです。

「これ」と決めた瞬間、あなたの前には
一本の道があるだけです。

あとは、ただ進むだけです。

他の人は無限の道の前で足踏みして
きょろきょろしています。

あなたはゆっくり、でも確実に一本の道を
進んでいきます。

私は一本の道を確実に進んでいく方が、より
成功する可能性が高いと信じています。

■失うことの強さ

病気を経験すると、できないことがあまりに多くて
ブチ切れそうになります。

生きている意味がないと感じます。

死にたくなります。

でも、それは失われた選択肢の方を見ているからです。
できなくなったものの多さに悲しんでいるのです。

ちょっと、視点を別の方向に向けてみてください。

まだ道がちゃんと残っていると思います。

・・・

私は先日、障害を抱えている方とお話をさせて
いただきました。

正直ビビりました。
私よりも大変な状況の方でした。
何を話せばいいのか、頭が真っ白になりました。

でも、最終的にはその方のやりたい事と夢を
見つける手助けができました。

できないことが多い、でも、
できることがあるのです。

私はその方は成功すると確信しています。

道が一本になっているからです。

出来ることが少ないから悲しい、という考え方もあります。

出来ることが少ないから、これをやるしかないから
成功しやすい、という考え方もあります。

考え方はあなたが決めてください。

私は、無限の可能性にわくわくして、きょろきょろ
しているそこら辺の人よりも、

一本の道をコツコツと歩いて行く人の方が
良い人生が送れると思っています。

『失うことは強い』

という考え方もあることを理解してください。

今回は、宿題はありません。

これからの人生で、じっくり、ゆっくり、
残されている道を探していってください。

必ず見つかります。

それを信じて、探してください。

コメント

  1. 藤澤 加代子 より:

    なるほど!!と思いました。よそ行きの着物が少ないから選ばなくてすむしその着るものをあるもので工夫してお洒落したらいい!!