こんにちは、福原です、
『あなたが一人でいる理由』
の後編となります。
では、続きをどうぞ。
・・・
■脳の記憶システム
さて、先程の例では20人の友達からメールが着る
と仮定しましたが、ちょっと知っておいて欲しい
ことがあります。
それは、
■人間の記憶できる数は限られている
ということです。
例えば、ちょっと質問するので答えてみて欲しいのですが
「あなたの知っている服のブランドを答えてください」
スラスラ言えるところまでが正解です。
つまったらそこでおしまいです。
数を数えてくださいね。
服のブランドがまったくわからない場合は
・腕時計のメーカー
・車のメーカー
・パソコンのメーカー
などでやってみてください。
・・・
どうでしょうか?
やってみるとわかると思うのですが
『多くて7個くらい』
ではないかと思います。
人間の脳の記憶システムは、特定の種類の物は
7個程度までしか覚えておくことができません。
それ以上ことは、記憶はしているのですが
すぐに思い出すのが難しいのです。
ですので、
■友達20人の記憶
は、ちょっと難しいと思います。
もし20人からメールが来たとしても
「あれ…この人だれだっけ?」
とい人が連発することになると思います。
覚えていたとしても、その人のことを
深く理解しておくことはできません。
「お元気ですか?」
みたいな表面上の話はできても
「この間の飲み会の時に言ってた、〇〇っていう
ブランドの最新バッグが発売されたんだけど見た?」
の様な個人的な話は、恐らくできないのでは
ないかと思います。
それは「知り合い」であって『友達』ではないです。
■友達100人幻想から抜け出す
友達が増えれば増えるほど、あなたの頭は混乱します。
そもそも7人以上の人間の記憶は難しいのです。
それ以上友達がいたとしたら、その一人ひとりにさける
エネルギーは減っていきます。
友達が100人いたら、毎日がカオスです。
毎日何十通とメールをする必要があります。
電話も何回も掛かってくるかもしれません。
ちょっと歩いただけで誰かに話かけられます。
自分の時間がありません。
メールして、会話して、頭がぼーっとしたら
一日が終ります。
「友達100人なんてそんなのは無理だ」
ということに気がつく必要があります。
■浅く広く、から、狭く深く、へ
「たくさんの友達が欲しい」
という願いがあるのはわかります。
病気で苦しい時には、なるべく多くの助けが必要に
なるのも確かです。
でも、多くの人は去っていきます。
病人の相手ができるほど『できた人』はいません。
・できるだけかかわりを持たないようにして
・できるだけ声をかけられないようにして
・できるだけ自分の仕事と生活に集中したい
と、普通の人だったら思う、と私は考えています。
「いやぁ心配していたよ!」
と言いながら、実際には何もしてはいない、
というのが普通の人なのかな、と思います。
なので、そういう人は、去るべくして去っていくのです。
残念ですが、仕方がないのだと思います。
その去っていった人のことを思うよりも
もし一人でもあなたに力を貸してくれる人がいる
のならば、彼、彼女との人間関係を深くしていって
欲しいと思います。
■人間関係を深くするチャンス
病気になって、人間関係の数が減れば減るほど
一人ひとりにさけるエネルギーが増えていきます。
彼らとの深い人間関係を組むチャンスが
あなたにやってきたのだと私は思います。
苦しい状況にあるあなたにでも協力してくれたり
話を聞いてくれる人がもし一人でもいるのであれば、
■その人との関係は一生続けてもいい
と私は考えます。
そういう人が居るのであれば、大事にしてあげてください。
もしいなくても大丈夫です。
たまたま現在いないだけです。
あなたに力を貸してくれる人は必ずいます。
そんな人に出会えるのを楽しみに待っていてください。
今は孤独に耐える期間なのかもしれません。
でも、その孤独の体験から学ぶ物が必ずあります。
悲しみを知る人間こそが、相手の心を理解できるように
なるのだと思います。
あなたは今の経験から他の人よりも多くのことを
学んでいるのだということを覚えておいてください。
去っていく人が多ければ多いほど
あなたが今まで浪費してきた無駄な人間関係は無くなり
残った人との深い人間関係が組めるようになります。
では、今回の宿題です。
難しい、かもしれませんが、とりあえずやってください。
しばらく時間がたってから、意味が分かると思います。
■宿題■
■宿題1
あなたの元から去って行った人に感謝する
・・・
「感謝なんかできるわけがないじゃないですか!
あいつは、私のことを裏切った最低の人間です。
あいつのことを考えるとホントに腹がたつ!!」
わかります、とてもわかります。
私も私のことを助けてくれない人たちのことを
恨み、憎み、怒りの毎日を暮らしていました。
でも、だからこそ言えるのですが、
「それは無駄なことです。」
■『怒りは燃えたぎる石炭のようなもの、
怒りを感じれば感じるほど
それを持っているあなたはヤケドする』
という例えがあるのですが、
怒り狂って最終的に苦しむのはあなたです。
それよりも
「私の元から去ってくれてありがとうございました。
そのおかげで、私は親友でもない人との無駄な
人間関係を私が何もしないで切ることができて
無駄なエネルギーを使わなくて済みました。
私の携帯アドレスのメモリも一つ空きましたし
無駄なメール、無駄な電話で私の大切な時間を
浪費しなくてすむようになりました。
本当にありがとうございました。
さようなら。」
と思うほうが幾分ましだと考えます。
去っていった人と後日、人間関係を
組み直すことは可能です。
ただ、あなたが病気になったときに「すーっ」と
いなくなって、元気になったらまた付き合い始める
ような人と、あなたは深い人間関係を組みたいと
思うでしょうか?
私は思いません。
なので、皮肉がこもった言い回しですが
感謝の気持ちを持つほうがましだと考えます。
『みんな仲良く、は無理』
だと考えているので、
『7人くらいの深い人間関係を組むために
自分の心の中からどうでもいい人を消す作業』
が必要なのだと考えています。
あなたのことを捨てた人のことを何年間も想い続けて
怒りの燃えたぎる石炭で大やけどをしたいのであれば
それでもいいと思います。
■怒りは生きるエネルギー
だと私は考えています。
悲しみにくれて絶望の果てに命尽きるよりは
怒りのエネルギーで生き残る方がいいと思います。
でも、ものすごく苦しいです。
私の経験上、そう思います。
一時的に生きるために怒りのエネルギーを使うのは
いいですが、長期間は無理です。
どこかで燃える石炭を捨てる必要があります。
できるのであれば、それを今、行ってください。
あなたの両手には怒りの燃える石炭が
握りしめられていませんか?
それを皮肉を込めた言葉と共に投げ捨ててください。
■きれいなやり方ではありません
お花畑に風がソヨソヨ流れるところで
ゆったりとした気持ちで瞑想しながら
幸せをしみじみ感じる…
そんなテクニックではありません。
■怒りと悲しみの絶頂でそんなのは無理
だと思うから使いません。
私には無理でした。
なのでこういう宿題になっているのですが
この方が現実的だと思います。
あなたができるようでしたら今すぐに行う
ようにしてください。
もう、怒りで燃える石炭は必要ないのです。
・・・
今回も長い話を聞いてくださってありがとうございました。
では、またブログでお会いいたしましょう。
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