猫の話を聞く方法

こんにちは、福原です、

猫は好きですか?

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■一匹の猫

かわいいですよね。
ふさふさの毛並みをなでているだけで
幸せな気持ちになれます。

さて、そんなかわいい猫が、あなたの
手に抱かれてスヤスヤと眠っている
ところをイメージしてみてください。

・・・

すると、猫が、むにゃむにゃと目を覚まします。

「ニャ~、ニャァ~」

どうやらお腹が空いているようです。

猫はあなたの方を見ながら
甘えた声でご飯をおねだりしています。

ほほえましい光景ですよね。

しかしあなたは、そんな猫を見ながら
おもむろに片方の手を猫の口へと差し伸べ
その口をギュッとつかみ、黙らせます。

あなたの大きな手で、猫の口を封じて
鳴き声を出せないようにするのです。

猫は苦しみます。
声を出せないどころか、呼吸も苦しくなります。

どんどん苦しくなっていくのです…

・・・

「福原さん!
なんてひどい事を言うのですか!」

というお叱りがあるでしょうから
先に謝っておきます。

私は別に猫を虐待したいわけではありません。

この話をしているのは、あなたに本当に
大切な話をしたいからです。

おそらくあなたは
「福原は猫にそんなことをするところを
想像しているのか、ヒドイやつだ!」
と思ったかもしれません。

でも、ここで一つお伝えしておきたいのは
今回の話は『猫』の話ではありません。

先ほどの話の中の口を封じられて苦しむ猫。
その猫は実は、『あなた』なのです。

・・・

■心の中の猫

あなたの体の中のどこでもいいのですが
『心』があると思ってください。

心臓の辺りにあると思うと
いいかもしれません。

そこに一匹の猫がいると想像してください。

生まれたばかりのかわいい猫です。

その猫を体の中に飼ったまま
あなたは普段生活をしているとします。

■ドブのニオイのする説教

普通に生活をしていると、イヤな人に
出会うことがあると思います。

・口臭がドブのニオイの上司
・人のイヤミしか言わないオバハン
・人を見下している高学歴バカ男
・意味不明のカタカナ専門用語がカッコイイと
思っている童貞オタク野郎

・・・

いろいろいると思うのですが、
例えば、ドブ臭上司があなたに話かけてきます。

「まーた失敗したの?
なんでそんなに集中力がないの?
仕事なんだからちゃんとやってくれる?

病院?
行ってるんだったらちゃんと
薬飲んでればいいでしょ?

大体気合が足りないんだよ。
薬なんかに頼ってるんじゃないよ…」

どう思うでしょうか。

ちょっと考えてみてくださいね。

・・・

憎たらしい気持ちを持ちながらも
自分の不甲斐なさもあり言い返せずに
ただただ申し訳なく思うかもしれません。

あなた自身を責めて
「もっと頑張らないといけない」
「しっかりしないと」

と思い直すかもしれません。

そして、会社なので、大人なので、
作った笑顔でこう答えるでしょう。

「はい、すみません。
以後気をつけます…」

■猫を苦しめているのは誰?

さて、ドブ上司のイヤミはいったん忘れて
あなたの心のかわいい猫ちゃんを
思い出してあげてください。

心の中で猫ちゃんはこう鳴いています。

「今の仕事は苦しいニャァ。

本当はもっとラクで楽しい仕事をやりたいニャァ。

できればお休みが欲しいニャァ…」

心の中で、猫ちゃんは叫んでいます。
もっと楽をしたい、と。

そんな時、その猫ちゃんにあなたは
何をしているでしょうか。

もしかしたら、ですが、手を口元まで持っていって
「黙れ、私が悪いんだ。
頑張らない私がいけないんだ」
と甘える猫の口を封じてはいませんか?

■感情の虐待

心の中で猫は叫んでいます。

「つらい…、ラクになりたい…」

でもあなたは口を封じて言います。

「それはできない。もっと頑張らないと」

一見すると、いいようにも見えます。
ポジティブシンキングです。

自分のダメなところを認めて
それを乗り越えていこうとする
すばらしい姿勢のようにも思えます。

でも、その時にあなたの心の中の猫ちゃんは
口を封じられて息もできないで苦しんでいます。

最初に話した、猫を虐待するひどい人と
同じ事をあなたが行なっているかもしれません。

あなたががんばろうとするあまり
心の猫を虐待しているかもしれないのです。

このことにまずは気がついてください。

■虐待するとどうなる?

嫌な事を乗り越えて頑張ろうとする時に
どういう思いをするでしょうか?

感覚的にわかると思いますが、
「頑張る!」と前向きなことを言っているのに
心の中は苦しい思いをしていると思います。

ニコニコしながら「私がんばります!!!」
ではなく、苦しそうな顔をして「頑張ります…」
と言ってはいないでしょうか。

もし前向きなことを言っているのに
心が苦しいとしたら、あなたが心の猫を
虐待しているからです。

■虐待しないためには

では、どうしたらいいか、ですが、
まずは虐待しているその手を離してください。

猫の口を封じている手を手放すのです。

そうするとどうなるか?
猫があなたに再び話し始めます。

「仕事がつらいニャァ。
本当はやりたくないニャァ…」

あなたはそれをただ聞いてあげてください。

「そうか、イヤなんだね、やりたくないんだね…」

そして、そっと心の猫を
抱きしめてあげてください。

■心の声を聞く

「弱音を吐くな!」

と誰かから教えられたかもしれません。

文句も言わないで仕事をする人を見て
カッコイイと思うかもしれません。

でも、世の中で弱音を吐かない人は
どこにもいません。

会社では偉そうにしているおっさんでも
飲み屋で酒に飲まれてグダグダになりながら
「オレんところの部下が使えなくてさぁ…」と
自分のことを棚にあげて愚痴っていたりするものです。

私だってたくさんの弱音を
心の中に持っています。

みんな心の猫が泣いているのです。
涙を流しながらあなたに話を聞いて欲しいと
叫んでいるのです。

その叫び声を聞いてあげてください。
口を封じて窒息させないでください。

■心の猫をかわいがる方法

では、具体的にどうしたら猫を虐待せず
かわいがってあげられるのか
という話をしていきます。

これ以上、心の猫を傷つけないためにも
これから話すステップを確実に行うように
してください。

では始めます。

■心の猫をかわいがる方法■

1.紙とペンを用意する

いつものように紙とペンです。
ちゃんと手で書いてくださいね。

2.最大の悩みを3つ書く

あなたが持つ悩みのうち、大きなものを
3つ書いてください。

・仕事のこと
・人との付き合いについて
・体のことについて

など何でもいいです。
3つ具体的に書いてください。

3.悩みを見て次のようにつぶやいてください。
「そうか、大変だね…
でも、そう思っていいんだよ」

ステップは以上です。

そう、これだけです。
つぶやくだけでいいんです。

おそらくあなたは、自分の中から出てくる
叫び声を無視してきたと思います。

それは無意識のうちに猫の口を
ふさいでいたのと同じ事です。

それは心が苦しみます。
なのであなたはさらにつらい思いを
することになるのです。

あなたがまずやることは
心の叫び声に耳を傾けることです。

泣き叫ぶ猫の声を聞いてあげてください。

そしてそれを否定しないで
受け入れてあげてください。

■気持ちを否定しない

あなたも誰かにあなたの意見を否定されると
心が傷つくと思います。

「あの人は私のことなんて
何も分かってくれない!!!」

と思うこともあるでしょう。

でも、あなたもあなた自身の意見を
実は否定しているのです。
無視してきているのです。

それで、心の中で傷つき、あなた自身が
信頼できなくなり、自信を失っているのです。

あなたの意見を否定しないでください。
まずは、そっと耳を傾けてあげて
聞いてあげてください。

まずはそれだけでいいです。

・・・

今回のステップを実際にやってみて
どう思ったでしょうか。

よろしければ教えてください。

ではまたあなたのお役に立つお話を
していこうと思います。

ありがとうございました。

コメント

  1. 中井達也 より:

    いつも教材で勉強させてもらってます

    最近自分の感情をあからさまに無視しているところがあり
    あらためて少しずつでも自分に向き合えるようにしたい
    と思い今日のワークを行いました

    うつ病で10年近く頭がぼんやりしているので
    仕事中に感情を働かせると辛くなりすぎて働けなくなってしまうと思い
    過度に感情を抑制していたのかもしれません

    自分の感情を紙に書き出し、それを認める作業をしたら
    少し、スッキリしたような気がします

    まだまだ、楽とは感じられないのですが
    毎日の積み重ねが大きな結果を生むと信じて
    少しずつ少しずつ感情を溶かしていきたいと思います

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